ふるると震えて起きると外は雪だったしばらくぼぉっと考えて恋人にぴったりと寄り添う生きている人間は暖かい例え眠っていてもずっと眠ったままに見えてもそうしてしばらくしてちっとも恋人の腕が私の腰に絡んでこないのを考えてふと寂しくなって世界からす…
こつ、こつ、と靴を鳴らして部屋の中に入ると、当たり前だけれど真っ暗で、手探りで電気を点けて「ただいまぁ」と言ってみたけれど、寝ぼけたみたいに間抜けな自分の声が響くばかりで、引っ越して間もないがらんどうの私の部屋は、闇から何かを跳ね返しなが…
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