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一文一投

思ったことを、だれかにひょいっと投げるきもちで

どうにもならない癖に

どうにもならない癖 

 

ご飯のあと、お話ししてると

ビールを飲みながら、テレビを見ていると

そしてたまに、混ざり合ったあととか

 

ふと気付けば、彼は目を閉じていて

先に夢の世界に行って、ずるい

と泣きそうになる

 

途方もない現実に取り残されたわたしは

ひとりぼっちになった気がして

ずるずると毛布を引きずって

フローリングに横になって

せめて幸せそうに夢を見る彼のそばから

少しでも離れようと

 

そんな不幸せなことをしたりしたのでした。

 

いつかわたしのほうが先に

夢の中に行けたらいい

彼は強いので

そうなったとしても

ずっとわたしの寝顔を見ていることでしょう

 

つきまとってる

眠れない、のトンネルは

もう抜けている癖に

しつこくしつこく

わたしを現実に留めようとする

 

幸せに夢を見たい

そしてだからわたしは

強く強く、ちゃんと背筋を伸ばして

途方もない現実を美しく生きたいと

ただそう願うのでした。

 

おやすみなさい、またあした。